畳を長く使うポイント

「畳って管理や維持が難しい」と先天的に思っている人って一定量いると思います。確かに畳は拭き掃除すれば大抵大丈夫に思えるフローリングに比べてメンテナンスが大変と思われても仕方がないように思える点もありますが、畳の長所・魅力を熟知し、そして正しいメンテナンス法を理解してある程度メンテナンスすることが出来れば、これほど長きに渡ってメリットを受けながら使用できるものもありません。 
ここでは畳屋さんがオススメする畳を長く使うポイントをご説明します。 

畳を長く使うポイント

1. 裏返しと表替え

裏返しと表替え

畳の表面を示す「畳表(たたみおもて)」が擦れたり、日焼けがなかなか目立つようになってきたり、簡単に汚れが落ちなくなってきたりしてきたら「裏返し」をします。畳表を裏返して張り替えするだけで、新品の状態に戻ります! 
「裏返し」後さらに劣化が進んできたら、畳表を新品に交換します(「表替え(おもてがえ)と言います)。大体目安として裏返しは3~4年前後、表替えは6~8年くらいが妥当とされています。


2. 畳の目に沿って掃除をする

畳の目に沿って掃除をする

畳の掃除は基本的に拭きと掃除機で行います。強く絞った雑巾で表面を軽くふき、その後掃除機をかければよいです。ちなみにひどい汚れは薄めた酢を使って拭いてください。なお掃除の際に、畳の目に沿って行わないと畳表のい草に傷がつき、畳を劣化させたりけば立たせてしまうことになるので気を付けましょう。また畳の縁(「ヘリ」と読みます)の汚れは、ブラシに洗剤を付けて叩き、その後拭き取ると取れます。


3. 通気性をよくする

通気性をよくする

部屋の湿度が高い状態が常態化すると、カビやダニの発生要因になります。基本的に部屋の対角にある2か所以上の窓や扉を開けて、定期的に換気をするようにしましょう。風の入る方を広め、風の出る方を狭めに窓や扉を開けるのがコツです。


4. 凹みの戻し方

凹みの戻し方

長い間家具などの思いものを置いておくと当然ですが畳はへこんでしまいます。そんな際は、凹んだ部分を適度に霧吹きをして、ぬれタオルを当ててアイロンをかけるとあら不思議戻ります! 



長く畳を使うコツを総じれば「目に沿った掃除の仕方」「日頃からの通気性の維持」と言ったところですね。慣れてしまえばそんなに難しいことではないし、通気性の維持などは、ウィルスの増殖を防ぐという日々の健康面においても大事なことなので、慣れてしまえば特に難しいことはないと思います。最近は建材床(化学床)が開発されたり、ワラ床にも防虫対策として防水シートを入れたりできるので、ダニなどもあまり出なくなってきましたので、安心して畳生活を楽しまれる方々も増えてきています。 
畳生活を営まれている方々はぜひ一日でも長くそのメリットを享受していただくことを当社は願っています。